御宿・岩和田地区で10月31日、ハロウィーンイベントが行われた。
地域の人たちが地区の子どもたちの顔が分かるようにと交流と防犯を目的として開催される同イベント。初めての開催から約10年が経ち、近年では町内のほかの地区の子どもたちも参加するようになり、本来の趣旨とは違ってきてしまったために今回は岩和田地区の子ども限定で行った。
当日は岩和田の後宿(うしろじゅく)、扇町・入宿(いれじゅく)エリアの子どもたちが仮装をして地区を練り歩き、菓子を用意した家を回った。同行した大人も魔女などの仮装をして場を盛り上げ、地域の人たちの顔には仮装をしたかわいい子どもたちの姿に笑顔が咲いた。
参加した相馬奈津子さんは「最初は10人くらいから始まって、だんだんと町中の子どもたちがくるようになり、昨年は70人近くが参加した。今年は初心に帰って規模を縮小して開催した。仮装をして地域を回れば地域の人が喜ぶし、なにより子どもたちが喜ぶ。親もどんどん気合いが入り、仮装に力が入る。子どもが泣いたら大成功」と笑顔で話す。「子どもが喜ぶ笑顔のために開催している。子どもたちが大きくなって外に出てしまっても、また戻ってきてくれたら」とも。
当日警備を担当した同町で不動産業を営む林泰鑑さんは「交通を面倒みる人がいなかったため、5年前くらいから警備をやっている。今回は規模が縮小されてしまい、岩和田の中でも分裂して行われたので少しさみしかった」と話す。今後については「御宿の子どもたちが参加できるようなハロウィーンイベントができたら」とも。
中心となってイベントを運営した同町で宿泊業を営む貝塚優一さんは「地域のおじいちゃん・おばあちゃんから、岩和田の子どもたちがどこの家の子かわからないという声があがり、また子どもたちがもし不審者に追いかけられたりしたときに地域の人の家に逃げられるようにと交流・防犯を目的として開催している。地域のコミュニケーションの場のひとつになればいいなと思っている。今回は規模を縮小してやったが、地域の人たちからは子どもたちの顔がよく見れてよかったと好評だった」と話す。