勝浦に本社を構えるウエットスーツメーカー「ネクストレベル」(勝浦市部原)が6月24日、東京オリンピックが終わりスポンサー獲得に悩むプロライダーたちを支援するウェブサイト「タニマチ」を開設した。
「ロックホッパー」「ウェーブウォーリアーズ」などのブランドを展開する同社。社長の舟橋大吾さんは昨今の原価高騰などを理由に、ライダーとのスポンサー契約カットを一時検討したという。
しかし、自身が現役プロだった時代を振り返り、「経費削減でライダー契約をカットするなんてライダーを応援する立場の会社として浅はか」と考え、20年ほど前に同社前身の「オーシャンサプライズ」社員だった頃、社長に提案したスポンサー事業を思い出した。
「現在ならサーファーが自身のSNSなどで拡散して応援を呼びかけること事もできる。時代も変わった。今ならやれるのでは」とライダーと応援するスポンサーをつなぐウェブサービス「タニマチ」を立ち上げた。
ウエットスーツの両肩、右胸、首後ろ、腰そのほか、左腿は5カ所、最大10カ所に企業や店の広告を入れることができる。
現在契約しているプロライダーは16人で、10代からベテランの選手まで幅広い。ライダーの活動拠点は千葉県内中心の選手から沖縄県や四国までと幅広い。
1口3,000円から15万円まで、ライダーの実績や活動内容目標によってスポンサー料が決まる。
舟橋さんは「これまでウエットスーツにはメーカー名以外の社名を入れるのがタブー視されていた。それなら業界で一番にやってみようと考えた」と決意を語る。