御宿への移住者・伊藤智子さんが地元のベテラン主婦たちからレシピを教わり房総半島の名物料理「さんが焼き」をハンバーガーとして商品化し、現在、月の沙漠記念館横広場(御宿町六軒町)にキッチンカーで出店している。
今年6月、地域で行われた魚を使った料理の勉強会で「さんが焼き」を知った伊藤さん。会に集まった移住者や地域のベテラン主婦らで「さんが焼きをハンバーグに見立てたハンバーガーを作ろう」とレシピを開発し、商品化に至った。
御宿を象徴する働く女性のシンボル「海女(あま)」の姿に身を包み販売に汗を流す。地域の主婦らからも日々、野菜の差し入れという形でエールが届く。
さんが焼きに使う魚はアジを中心にワラサやイサキなど地場のもの。その日使っている魚は日替わりボードで紹介し、口頭でもその特徴を伝えている。
みそや大葉、レタスなどの野菜やバンズと呼ばれるパンも町内個人店から仕入れ、可能な限り地産地消にこだわる。
さんが焼きの「うま味」を生かすための味付けとして50円追加で「ワサビマヨネーズ」ソースやトッピングチーズも用意。
販売先として、先輩移住者の高梨さんが所有するキッチンカーを借りた。「東南風(いなさ)の製造場」という屋号で地域に眠っている、さまざまな価値を商品化していくプロジェクトの一環で商品化した。
出店時間は11時~16時。水曜・木曜・土曜・日曜出店。出店は8月末まで。