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千葉県内最古の大多喜町立図書館発行のフリー誌「あてら」、最新号発行

大多喜町立大多喜図書館天賞文庫の職員と編集者の片田さん

大多喜町立大多喜図書館天賞文庫の職員と編集者の片田さん

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 大多喜町の暮らしを発信するフリーペーパー「あてら」の最新号(13号)が、発行された。

創刊号から13号まで全て表紙はテーマに合わせた大多喜町の風景

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 大多喜町立大多喜図書館天賞文庫(大多喜町大多喜)が発行している同誌。編集は移住者が担当している。

 同館は、同町出身の東京銀座天賞堂店主初代江沢金五郎の「郷里に教育的な公共事業を」との考えから2代目が1897(明治30)年、私財を投じて公共図書館を開いたのが始まり。千葉県で最も古い公立図書館として町内だけではなく近隣地域の教育・文化の発展に貢献してきた。

 現在でも日々、読み聞かせなどさまざまなイベントが開かれている。昨年11月には、貸し出し記録ができる預金通帳型の「読書おもいで帳」も導入した。

 同誌は、2014(平成26)年に家族で移住した編集者の片田理恵さんが、当時、地域の暮らしを伝える冊子がなかったことから「経験を生かし観光案内とは違う大多喜町を紹介する冊子ができないか」と考えたことをきっかけに、町の働きかけもあり2016(平成28)年に創刊。春・秋の年2回発行していたが、現在は年1回、春に発行している。

 毎号、片田さんと町職員で気になるテーマを考え、共に情報収集を行い、内容を検討。職員から取材対象となる地域の人を紹介してもらうこともあるという。

 片田さんは「大多喜町を移住者の視点で紹介する内容の冊子だが、暮らしに根づいた、ここにずっとあったものを伝えている」と話す。今までのテーマは「おやつ」「たけのこ」「大多喜の歩き方」など身近なことが多く、地元の人にとってもなじみのある場所や店、人を紹介している。

 今号の特集は「大多喜の本棚」。同町出身で、翻訳家の宇野輝雄さんが書斎兼仕事場に残した本棚や元書店で現在は蒸留家として同町に拠点を構える江口宏志さんの本棚などを紹介。同館や町内唯一の書店書店「Book land オリブ」の棚も紹介している。

 片田さんは「本単体の魅力もあるが、本棚という集合体としての魅力もある。増えたり減ったりしながらも今を作っていく。いつも見慣れている本棚でも、今までとは違った角度から新しい発見をしてもらえたら」と話す。

 「地元の人から『冊子を読み初めて出合うものではないのに改めて魅力に気付いた』と声をかけてもらうこともある。地域外の人だけではなく、地元の人が自分の町をさらに知るきっかけになれば」とも。

 同誌は県内の全ての図書館で無料配布しているほか、県外の一部書店でも配布している。

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