見る・遊ぶ

国吉神社・出雲大社で「和婚フェア」 花帯の実演や花嫁衣装の試着体験も 

いすみフォトウエディングの吉村さん。フェア当日には境内で地域のマルシェ「百福市」も開催

いすみフォトウエディングの吉村さん。フェア当日には境内で地域のマルシェ「百福市」も開催

  • 0

  •  

 神社挙式の相談と試着体験ができる「和婚フェア」が4月14日、国吉神社・出雲大社上総教会(いすみ市苅谷)で開催される。

「参進の儀」の様子。新郎新婦の親戚や知人だけではなく近くに住む人からも「おめでとう」の声がかけられた(画像提供=いすみフォトウエディング)

[広告]

 いすみフォトウエディングが企画。今回で3回目。出雲大社上総教会前ステージで花嫁を着付けし、帯と花の実演ショーを開催。衣装は大正時代に主流だった黒引振袖を用意する。相談会では試着体験のほか神社挙式、和装ウエディングフォトの相談も受け付ける。

 会場は、いすみ鉄道国吉駅から徒歩15分の場所にある国吉神社と出雲大社出雲大社上総教会。国吉神社はかつて諏訪神社と呼ばれていた神社で、出雲大社出雲大社上総教会は、島根県の出雲大社から分祀(ぶんし)された神社。2社は親子関係に当たり同じ境内にそろっているのは国内でも大変珍しい。

 いすみフォトウエディングの吉村陽香さんは「縁結びの神様である出雲大社と、厄よけ・家内安全の国吉神社が一つになった、結婚式を挙げるにはとてもすてきな神社」と話す。

 吉村さんはブライダル業界でヘアメークや着付けなど美容部門で働いていたが2018年(平成30年)、家族で同市に移住。同じ業界でカメラマンをしていた夫の直繁さんと共に同神社を訪れた際「ここで挙式ができないものか」と考えたという。

 「神社の雰囲気も良く、周りの環境も素晴らしい。海の幸、里の幸など食材も豊富エリア。これら地域の資源を生かし、身近な人が気軽に集まって皆で祝う挙式ができたら」と、企画を練り宮司に提案した。

 「まずは知ってもらうことから始めよう」と第1回和婚フェアを開催。その時に来場したカップルが入籍後、結婚式を考えた際に共に移住者で日頃地域の人にも世話になっていることから国吉神社での挙式を決め、2022年11月に執り行った。
 当日は、神社での挙式だけではなく、いすみ鉄道に乗車後、国吉駅から同神社まで雅楽の演奏とともに花嫁行列を行うなど、街を挙げてのイベントに沿道では多くの人が「おめでとう」と声をかけ、境内では夫婦に縁のある人だけではなく、近隣の人も集い祝ったという。

 「挙式した夫婦や親族の方だけではなく、地域の人も大変喜んでいた。少子高齢化が進みこのような機会が減っていたが、かつては地域で結婚を祝っていた文化がある。皆でおめでたいことを祝う機会が今後もできれば」と話す。

 フェアでは、今までの挙式の様子も知ることができる。「挙式を考えている人だけではなく、ウエディング業界に興味のある人にも来てほしい」とも。 「昨年から市内にある大原高校の授業でウエディング業界の仕事について話をしている。興味のある生徒もいたので実際の様子を見てもらえたら」と参加を呼びかける。

 開催時間は11時~15時。11時30分から花帯の実演、13時30分から衣装試着体験。参加無料。衣装試着体験は予約優先。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース