いすみ市内にある唯一の高校「千葉県立大原高等学校」(いすみ市大原)の柔道部、ホッケー部、ボート部が6月1日、それぞれ関東大会に出場する。
柔道部の小路さんと梅野さん。柔道を始めたきっかけは、共に父親の影響だという
柔道部は、5月11日・12日に開催された県大会に出場。県内約50校が出場し、強豪校も多い中、団体戦で7位入賞を果たし関東大会出場を決めた。3年生は2人のみで、部長を決めず共に相談し役割を担いながらチームを率いてきたという。3年生の小路七海大(なみた)さんは「関東大会では相手も強いので、試合に向け練習に励み頑張りたい」、同じく3年生の梅野聖也さんは「支えてくれた人にいい報告ができるよう頑張りたい」と、それぞれ意気込む。
ホッケー部がある高校は県内2校のみだが、今月11日に開催された県大会で優勝し関東大会出場を決めた。3年生で男子部部長の加藤奏和太(かなた)さんは「部活に入らないとやらないスポーツのため興味を持った」という。チームが少ないため、県外のチームとの交流も盛んで、遠征などで共に練習することもあるという。「県大会では1年生が活躍してくれた。関東大会も勝ち進みインターハイに行けるように頑張りたい」と意気込む。
女子部部長で3年生の野原圭珠(たまみ)さんは「昨年はインターハイに行けなくて悔しかった。今年は未経験から始めたメンバーもいるが、この子たちにインターハイの舞台を体験してほしい。皆で出場を決めたい」と話す。
県内3校しかないボート部3年生の白土大智(たいち)さんは「先生に勧められて入部したが、ボートならではの魅力があり面白い。海や川が近いからこそできる競技。練習を重ね上達してくると、水上を早く進むことができるようになり、より疾走感を感じられるのが魅力の一つ」と話す。「関東大会で上位を目指すために、力を出し切って悔いのないレースをしたい」とも。
渡邉嘉幸校長は「関東大会進出の連絡をもらった時、とてもうれしかった。3部活動共に歴史があり、過去結果も残してきた。県立高校なので学校として特別な取り組みはできないが、できる限りのことに応えるようにしている。関東大会という場に立てることを誇りにするとともに、支えくれている全ての人に敬意を持って、自らの持てる力を発揮してほしい」とエールを送る。
「生徒たちは日々練習を重ね、関東大会出場を決めた。千葉県代表として試合に臨むので応援してもらえたら」とも。
関東大会は6月1日・2日の2日間、柔道は栃木県宇都宮市、ホッケーは山梨県甲府市と南アルプス市、ボートは埼玉県戸田市で、それぞれ開催される