読まなくなった本を活用し地域交流を目指す取り組み「どうぞどうぞの本棚」が5月20日、「交流スペースかぐや」(御宿町新町)で始まった。
御宿町が運営する同施設。この取り組みは、地域住民に不要な本を持ち込んでもらい、欲しい本は自由に持ち帰ってもらうことで、地域で本を循環させ、住民の交流を広げることを目的に企画された。
同施設では、子育て支援ボランティアグループによる子ども用品の交換会「どうぞどうぞの会」が開かれている。今回、本を活用する企画を考えた際、そこからヒントを得て「どうぞどうぞの本棚」と名付けられた。
発案したボランティアグループ「かぐやメイト」の金井秀子さんは「この取り組みをきっかけに、地域の皆さんがこの場所を訪れてくれたら」と話す。
同施設の管理・運営を担当する三次恵美子さんは「スマートフォンの普及で電子書籍でしか本を読まない人が増えたが、実際に本を手にとって読書する楽しさを思い出してくれる人が増えるとうれしい。本をきっかけに会話が生まれ、地域の交流も活発になれば」と協力を呼びかける。
持ち込み・持ち出し、共に1回につき月10冊まで。運営時間は10時~15時。火曜・木曜・土曜・日曜・祝日定休。