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一宮に「SURFLINEみんなのパーキング」 巨大壁画もお披露目

「SURFLINEみんなのパーキング」の総合プロデューサーの川畑さん、画家で彫刻家の落合さんと協力してくれた仲間たち(写真提供=SURFLINEみんなのパーキング)

「SURFLINEみんなのパーキング」の総合プロデューサーの川畑さん、画家で彫刻家の落合さんと協力してくれた仲間たち(写真提供=SURFLINEみんなのパーキング)

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 一宮不動産が運営する「SURFLINEみんなのパーキング」(一宮町一宮)が5月25日にオープンし、巨大壁画も併せてお披露目された。

今回リニューアルされた看板。ロゴデザインから全て川畑杏子さんが手掛けた(写真提供=SURFLINEみんなのパーキング)

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 企画・総合プロデュースをいすみ市在住の大工、Hopscotch Collective の川畑杏子さんが担当した。同プロジェクトは、既存の駐車場を有効活用し、新たな価値を生み出すことを目的に進めたという。

 一宮海岸と並行に走る九十九里ビーチライン沿いに設置された同パーキング。サーファーが多く訪れることや、海まで徒歩2分という立地を生かし、温水シャワーやトイレを完備。川畑さんが建てたあずまやの休憩スペースもある。街の特産品や土産を販売する物販用自販機も設置するほか、休日にはキッチンカーが出店できるようにした。川畑さんは「あずまやの工事から壁画の資材購入、特産品の提供やキッチンカーの出店まで、近隣地域の仲間や業者さんたちの協力があったからこそできた」と、振り返る。

 「サーフィンをする人もそうでない人も、県外の人も街の人も、自動車も自転車も、どんな乗り物でもどんな人でも自由に使えるパーキングがコンセプト。そこから名前も『みんなのパーキング』とした」とも。

 同施設に誕生した壁画は、既存建屋の壁面を利用。大小異なる2つの壁画があり、制作に約4週間かかったという。貸倉庫の壁面を利用した幅21メートル、高さ4メートルの壁画は、一宮の海や周辺をイメージし、ロゴのデザインから作画まで川畑さん自身が描いた。

 幅23メートル、高さ8メートルの壁画は、ニューヨークを拠点に活動する画家で、彫刻家の落合裕介さんが描いた。壁画には、落合さん作品の平和の象徴であるオリジナルキャラクター「POI(Path of Imagination)」を描いた。「波の伊八やレイラインなど、その地域の歴史や豊かな自然からインスピレーションを受け全体のイメージを考えた」という。

川畑さんは「このプロジェクトは、一宮不動産という一企業が街に開けた場所を提供するという理解と地域の仲間、落合さんの協力もあってこそ出来たこと。特にPOIの絵は、落合さんが生み出す確立された世界観と、このパーキングのコンセプトは非常にマッチしている。壁画にもあるように、この場所が多くの人が気軽に利用できる、そんな平和と協調の場所となれば。このような場所がもっと増えて、多目的に活用される空間が増えたら」と話す。

 駐車場利用料金は、1日最大24時間までで1,000円。キッチンカーの出店も募集している。

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