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いすみに姉妹都市・米ダルースから訪問団 34年の交流続く

歓迎会で法被を着て居合道を体験する訪問団の生徒たち

歓迎会で法被を着て居合道を体験する訪問団の生徒たち

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 いすみ市の姉妹都市であるアメリカのミネソタ州ダルース市の訪問団が6月13日、来日した。

歓迎会では、地元和太鼓グループ「凪」による演奏が披露された

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 訪問団は12歳~15歳の生徒10人、引率教員2人の計12人。生徒たちはダルース市内の6つの異なる学校から参加。今月19日までの滞在期間中、市内のホストファミリー宅で過ごし交流を深めた。

 いすみ市とダルース市の姉妹都市協定のきっかけは、いすみ市(旧大原町)の長栄寺(現在は廃寺)にあった釣り鐘が太平洋戦争終戦後に戦利品としてアメリカに渡ったが、1954(昭和29)年にダルース市より旧大原町へ返還されたことに始まる。鐘は日米友好の証として「平和の鐘」と名付けられ、現在も大原公園内にある。鐘が縁となり互いに訪問団の行き来が始まり、今年で34年目になる。

 14日には訪問団の歓迎会が大原文化センターで開催された。第1部の式典では両市があいさつを交わし記念品を交換。同市内の居合道協会メンバーによる形の演武や、同市を拠点とする和太鼓グループ「凪」による太鼓の演奏などが披露された。第2部では同市内のALT(外国語指導助手)も加わり交流パーティーが開かれた。

 訪問団生徒の一人であるエイブラム・スパロウさんは「日本の食べ物や文化体験が楽しみ」と話していた。いすみ市国際交流協会の藍野彰一会長は「訪問団の皆さんには日本での生活を楽しんでもらえたらうれしい。平和の鐘が返還されてから70年。今後も、この交流が続けていけるようサポートしていきたい」と話す。

 訪問団は滞在期間中、着物の着付けや書道、折り紙、太巻きずし作りなどの日本文化体験をはじめ、市内の小中高校生との交流プログラムを楽しんだ。

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