眼鏡店「OPT（オプト）なのはな」（いすみ市深堀、TEL0470-64-4748）が8月8日、いすみにオープンした。

店舗外観。店にはひっきりなしに客が出入りしていた

　店主はいすみ市大原出身。小中高と同市旧大原町の学校に通い、高校卒業後に都内へ。以降、眼鏡業界一筋で歩んできた。前職では営業だけでなく本部部門などでも働いたが、3年前に退職して起業を決断。「起業するなら地元に貢献したい」との思いから36年ぶりにUターンし、仲間と共に大原で店を構えた。店主は「長らく眼鏡業界にいて、こういう眼鏡屋をやりたいなという思いを実現した」と話す。

　店内は、中央に待合スペースを設け、このスペースを取り囲むように検査室やフィッティングルーム、商品陳列棚などを配置して見渡すことができるようにした。「高齢者や子どもに同行する家族が店内で何をしているかが一目で分かるよう工夫した」という。

　「眼鏡の調整や修理作業を目の前で確かめてほしい」との思いから、作業台もバックヤードではなくショールーム内に配置した。家具は地域の家具店から購入し、落ち着きのある雰囲気のものでまとめた。目や眉、顔のバランスに応じてメガネ眼鏡のフレーム選びをアドバイスするコーディネーターも常駐する。

　今後は、免許を返納して自由に移動できない高齢世帯や体の不自由な人の自宅に出張し、眼鏡や補聴器の販売や修理も行うという。

　店主は「これからこの地域は移動手段に困る住民が増えてくる。そのようなお客さまをサポートできるような関係が構築できたら」と意気込む

　営業時間は9時30分～19時。