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いすみ鉄道で「い鉄甲子園」 中高生が房総の鉄道をテーマにアイデア競う

「鉄道好き」が集まった会場は熱気に包まれた

「鉄道好き」が集まった会場は熱気に包まれた

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 いすみ鉄道を将来残していくためのアイデアコンテスト「第4回い鉄甲子園決勝リーグ」が8月23日、いすみ鉄道国吉駅2階で開催された。

最優秀賞を受賞した芝浦工業大学柏中学高校の鈴木さんと藤井さん

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 いすみ鉄道が主催する同企画。2021年に第1回を開催し今年で4回目。対象は、鉄道科や鉄道研究部がある中・高生とし、今年の決勝リーグには、岩倉高校(東京都台東区)、芝浦工業大学柏中学高校(千葉県柏市)、昭和鉄道高校(東京都豊島区)、秀明八千代高校(千葉県八千代市)の4校5組が進出した。

 今年から、JR東日本、小湊鉄道を含めた「房総半島の鉄道」をテーマにアイデアを募集。いすみ鉄道と小湊鉄道で房総半島を横断、JRを利用し地域に人を呼び込むプランや、鉄道3社合同撮影会などのアイデアが発表された。

 最優秀賞は、今回唯一の中学生参加だった芝浦工業大学柏中学高校が受賞。房総エリアを鉄道を利用して巡り、特産物を味わうアイデアが「中学生とは思えない分析と考察、プラン設計で素晴らしい内容だった」と評価された。賞状のほか副賞としていすみ鉄道「キハ28」の一日貸し切り列車の権利が贈られた。

 受賞した同校2年の鈴木貴雄さんは「事前準備が不十分なところもあったが、リハーサルも含めて直前の調整が良かったのでは。最優秀賞を頂けてうれしい。貸し切り運転が楽しみ」と話し、同じく2年の藤井然さんは「僕たちの企画を使って、ぜひ形にしてもらえたら」と期待を込める。

 いすみ鉄道の古竹孝一社長は「今年初めて、JR東日本と小湊鉄道と弊社の3社合同で開催した。生徒たちのアイデアを受けて、その場でさまざまな意見が交わされ今までにない盛り上がりを見せた。今後は『房総鉄道甲子園』として、地域の鉄道会社と一緒になって開催していけたら」と意気込む。

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