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いすみで恒例「大原はだか祭り」 2日間にわたり海へ、街へ、みこし渡御 

大原小学校で行われる「大別れ式」の様子(写真提供=いすみ市)

大原小学校で行われる「大別れ式」の様子(写真提供=いすみ市)

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 五穀豊穣と大漁を祈願する伝統の秋まつり「大原はだか祭り」が9月23日・24日の2日間、開催される。

祭り歌が響く大原商店街での渡御(写真提供=いすみ市)

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 江戸時代から続くといわれる同祭り。祭りは毎年、2日間にわたり行われ、旧大原町の大原地区10社、東海地区6社、浪花地区3社の計19社から、それぞれみこしが出る。

 23日は、午前中にそれぞれの神社で地域ごとの法楽行事を行う。13時30分ごろに全てのみこしが大原漁港に集合し、「五穀豊穣・大漁祈願祭」後に大原海水浴場に移動。14時30分から「汐ふみ」が行われる。みこしが一斉に海へと担ぎ込まれ、荒波の中でみこしがもみ合う勇ましい姿を一目見ようと毎年、多くの人が訪れる。昨年は市民・観光客合わせて1万人以上が集まった。

 みこしは、17時ごろに大原商店街の北町に集まり、18時から大原小学校で行われる「大別れ式」に向け2社ごとに並列し商店街を「祭り歌」を歌いながら渡御を行う。大別れ式ではおはやしの演奏の中、会場入場の際にそれぞれの神社を紹介。祭り衣装である「へこおび」と呼ばれる「三尺帯」、頭に巻く「はちまき」の色は、それぞれの神社ごとに色や柄が違う。夜になると、それぞれの神社の名前が書かれたちょうちんも登場し、みこしと共に移動する。

 開催中の2日間、JR大原駅前にある大原商店街は12時~22時、車両通行止めとなる。毎年、みこしが商店街を進んで行く様子や、大別れ式を見ようと多くの人が集う。

 1年に一度の祭りに合わせ、帰省する人も多い。秋祭り実行委員会の滝口文彦会長は「年に1度、地域の人に会える貴重な機会。祭りには新しく地域に入った人も参加している。祭りは、人と人とが交流する昔から続く地域のコミュニティーなのでは」と話す。「世の中の流れで、人はどんどん減っていく。それは仕方のないこと。ただ、祭りに関わっている人たちの思いは変わっていない。自分たちが熱い思いを持ってやってきたことが、次の世代にも引き継がれているのでは。伝統をつないでいけたら」とも。

 「大原商店街の渡御」「大別れ式」は24日にも予定する。

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