沖縄の工芸品と雑貨を販売する特別展「琉風(りゅうかじ)」が10月1日、JR大原駅前の大原商店街にある民芸品店「北土舎」(いすみ市大原)で始まった。
「千葉の民芸、千葉の手仕事」をテーマに工芸品や手仕事品を販売するほか、地域工芸の魅力を伝える体験企画やイベントも開いている同店。同展は、沖縄に縁のある店主・松村剛さんが「沖縄が好きな人もそうではない人も、沖縄を身近に感じるイベントができれば」と昨年初めて企画し、今年で2回目。
期間中、店内には紅型(びんがた)、やむちん、琉球ガラス、しっくいシーサーなど店主自ら作家に依頼し集めた作品のほか、那覇市内にある雑貨店から取り寄せた沖縄ならではの民芸品約500点を並べる。
松村さんは「工芸品というとハードルが上がってしまうイメージがあるが、なるべく手に取りやすく親しみやすい雑貨を中心に集めた。作品一つ一つに物語があり、歴史がある。実際に触れながら、沖縄のことを知ってもらえたら」と話す。
11日には、沖縄の食と暮らしをテーマにしたロードムービー「ハッピーサンドウィッチ」の上映会を開催。12日・13日は、沖縄まぜそば、タコライス、サーターアンダギーを販売する店が並ぶほか、三線ライブも予定。紅型染め体験も行う。
「昨年、都内から作品を求めて来店した人がいた。作家の作品を集めた物産展は都市部で開かれているイメージがあるが、地方でも企画次第で十分に開催できると感じた。私たちの取り組みを参考に、多様な企画展がさまざまな地域で開催されるようになれば」とも。
開催時間は11時~16時。水曜定休。今月20日まで。