メキシコの伝統行事を模したイベント「死者の日の祭りinおんじゅく」が11月2日、御宿の「月の沙漠記念館」(御宿町六軒)前広場で開催される。
今年もメキシコ出身者がメキシコ文化を交えて祭壇について説明をする(写真提供=御宿うみそらDAY実行委員会)
メキシコの「死者の日」は日本の「お盆」に当たる行事。祭壇を用意し死者の魂を迎え、カラフルな飾り付けや音楽で家族らと故人の思い出を共有する。1609年にメキシコへ向かうガレオン船が座礁した際、同町の人々が317人の乗組員を救助したことがメキシコと日本の交流の始まりといわれており、現在、同町ではメキシコのアカプルコ市、テカマチャルコ市と姉妹都市協定を締結している。
同町で農業を営む三成桂さんが、農家の友人と「御宿でメキシコらしいイベントを開催したい」との思いから里山にある古民家料亭で開催していた同イベント。昨年から、御宿町観光協会が定期開催しているマルシェ「御宿うみそらDAY」の一環として、海辺にある同広場で開いている。
当日はタコス、死者の顔をかたどったパン「パン・デ・ムエルト」、トウモロコシの生地に具材を包んで蒸したメキシコの伝統料理「タマレ」、メキシコ式のラーメン「ビリヤラーメン」などメキシコにちなんだ特別料理を、10店ほどの屋台やキッチンカーが販売する。
併せて、メキシコの切り紙装飾「パペルピカド」を作るワークショップを行うほか、メキシコやグアテマラの雑貨を販売するブースも並ぶ。大道芸やラテンダンス、メキシカンプロレスに関するパフォーマンスも予定。芝浦工業大学の学生と同町在住のメキシコ人アドリアン アラゴン・ラミレスさん、同町地域おこし協力隊の茂木智仁さんが協力し、マリーゴールドで飾り付けられた祭壇も用意する。
三成さんは「メキシコ文化を楽しみながら、亡くなった人を思い出す機会になれば」と来場を呼びかける。
開催時間は11時~16時。雨天中止。