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いすみで「農福連携スタディツアー」障害者雇用やDEIのヒントに

菜花畑で利用者と一緒に収穫体験

菜花畑で利用者と一緒に収穫体験

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 「障害者雇用やDEIのヒントに! 農業×福祉の現場見学スタディーツアー」が2月14日、いすみ市の福祉施設「ピア宮敷」(いすみ市岬町岩熊)で開かれた。

近隣の事業者から作業委託を受けた、ライ麦ストロー

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 主催したのは日本農福連携協会。企業の障害者雇用やDEIのヒントになりえる農福連携を通じて、働きがいのある職場づくりについて学んでもらおうと企画。当日は16人が参加した。

 参加者は、同施設が収穫作業をしている菜花畑に向かい、「ナバナガール」と呼ばれるパート職員と利用者が一緒に作業している様子を見学しながら、収穫作業も体験した。

 その後、同施設が運営しているうどん店「どんちゃん」や工房を訪ね、利用者の普段の作業の様子を見学。続いて座学で同施設の地域支援担当、内野美佐さんの講義とグループでのワークショップを行った。

 ワークショップでは、参加者それぞれが感じたことを発表。「福祉は障害者のほかに高齢者も考えていかなければならない。地域に障害者理解を促すことが重要」などの意見が上がった。

 講義の中で、内野さんは「農福連携のこれからは、ユニバーサル農園として、農産物を作るだけではなく、人を育てていく。働きづらさを感じている人と農福連携を取り組んでいきたい」と話した。

 同協会総務部長の渡部淳さんは「企業や消費者に向けて、農福連携やサステナブルな取り組みの認知を広げたい。これからも農林水産省や企業、消費者をつなげていくプラットフォームでありたい。地域で農福連携を実践していく方の事例を、これからも提示していければ」と意気込む。

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