
千葉大学の学生・大学院生によるいすみ地域の調査・分析に基づく提案発表会 「いすみ市における旧3町合併後の現状課題分析と提案~いすみの未来を考えてみました~」が3月28日、出口商店(いすみ市大原)で開催された。
同大では、2016(平成28)年に「いすみ市における域学連携事業による学生の地域活動」を始め、2017(平成29)年から同市をテーマに「ちばの地域を知る」「地域創生時代の地域イノベーション」「地方創生論」の授業を行っている。同市で、さまざまな取り組みを行う人を講師に呼び、現状と課題を分析、その解決方法を考えるなどして地域とのつながりを深めてきた。
今回は千葉大学国際教養学部の「地域創生論」の授業内で2024年最終リポート課題「いすみ市地方創生プロジェクト提案リポート」に選ばれた20人の中から、自らの提案をブラッシュアップして同市でプレゼンテーションをしたい学生を募集。4人が手を挙げた。コアコンセプトとして「いすみみらいシティ2035 自然の恵みと人がつながるサステナブルシティー」とし、新たな価値とビジネスを生み出し、地域で稼ぎ、暮らし、支え合う循環型経済と社会を育てていくプランを、キーパーソンへのインタビューや現地フィールドワークを経てまとめた。
会場には、地元事業者や移住者、地域でさまざまな取り組みをしている市民など約20人が集まった。空き家を活用した地域交流拠点を活用する「空き家がつなげるくらしとしごと」、食だけではなくエネルギーや産業にも目を向け、生ごみ循環や太陽光発電を提案する「地産地消・地域内循環」、市民が発掘した魅力を育てていく「みんなで発掘・育てる・守る(ブランディング)」、体験型観光資源の活用「いすみ版キッザニア」を、それぞれが発表。参加者からは多くの質問が寄せられ、「大原漁港には釣り船も多くある。海といえばこの地域ではサーフィンのイメージが強いが観光資源になるのでは」「農業や漁業など実際に仕事を体験してみるとより見えてくるものもあるのでは」などの提案もあった。
同大3年の小林快渡さんは「市内に、酪農、農業、漁業、林業があり、1次産業の多様性に驚いた。ほかの地域ではあまりない印象。自然の豊かさ、食のおいしさなど、今まで知らなかったことも多かった。実際にこの街で暮らしている人の前で発表するのは緊張したが、とても良い経験になった」と振り返る。
同様の取り組みは今後も継続して行っていく。