
古民家を改修したいすみの和家具店「和楽庵いすみ」(いすみ市行川)が5月10日で1周年を迎えた。
和モダンな家具や古民具、和小物などを販売する同店。店主の山崎祐二さんは東京都出身で、高校卒業後、職業訓練校を経て約38年間、建築業界に携わった。初めていすみ市を訪れたのは3年前。古民家暮らしに憧れて物件を探していたところ、不動産店の紹介で物件に出合い購入した。
和家具に興味を持ったのは仕事で建築に携わっていた頃からだという山崎さん。「仕事で多くの物件に触れているうちに、こんな家具に囲まれて仕事ができたらいいなと考えるようになった。いすみ市に居を構え、同市内のアンティーク家具店に通っているうちに家具に対する思いが強くなり起業を決意。古民家を改修して『和楽庵いすみ』を立ち上げた」と話す。現在は妻の和子さんと2匹の愛犬と共に埼玉と千葉を行き来しながら店を開けている。
店内には、家具のほか、和のインテリア、絵画なども所狭しと並べる。 高くて購入を諦めてしまうような商品でも手に入れやすいようリーズナブルな価格に設定するなどの工夫も施す。 和家具好きの人や新たに店舗を始めるのでイメージに合った家具を探しに訪れる人など、近隣市町村からの来店が多いという。
山崎さんは「今後はSNSで積極的に情報発信をしながらも、近くの人にも気軽に立ち寄ってもらえるようになれたら。もっと商品をそろえて、多くの人に家具のある生活の豊かさを伝えていきたい」と意気込む。
営業は土曜・日曜・祝日の10時~17時。