
廃材を活用し環境問題について考える「サステナブルアート」体験が6月24日、大多喜町立みつば保育園(大多喜町船子)で開催された。
主催は千葉県立大多喜県民の森。同企画は、同施設のテーマである「サステナブルコミュニティー」に関連し、近年問題となっているマイクロプラスチックによる生態系への問題やごみ処理に対する意識を、ものづくりを通して楽しみながら学ぶことを目的に開いている。
今回は、同園に出張し開催。同園児17人と同町立つぐみの森保育園園児4人の計21人の年長園児が参加した。
保育士は、園児たちに地球温暖化やプラスチックごみによる環境破壊について話した後、「ごみとして捨てるだけではなく、みんなで楽しみながら作品を作っていく」取り組みについて説明。園児たちは自由に絵を描き、色を塗り、先生と協力してドリルで穴を開けたボトルをひもでつなげ連ねて家の骨組みに取り付けていった。今回、利用したペットボトルは地域の人の協力で集めたという。
千葉県立大多喜県民の森では、廃材を活用したアート体験を積極的に進めている。昨年は、大多喜高校美術部と町民が一緒にワークショップを開催。ペットボトルキャップを使ったアート作品を共同製作した。同日に開かれた「大多喜マチルシェ」に、来場した子どもや三育中学校の生徒も参加した。
同施設の「竹の情報館」には2024年、「環境問題について考え、アクションを起こすきっかけを提供できれば」との思いから、「廃材から自分だけの宝物を」をコンセプトにしたサステナブルアトリエを設置。来場者はこのアトリエで自由な発想で作品を作り、持ち帰ることができる。
担当者は「遊びに来る人々がサステナブルに触れ、そこがきっかけとなり、コミュニティーが形成されていくことを目指している。いずれは都会の子どもたちがこのサステナブルアートを体験しに、県民の森へ遊びにきてくれたら」と呼びかける。