
岬ふれあい会館(いすみ市岬町東中滝)が7月16日、「岬ふれあいシネマvol.3『35年目のラブレター』」を開催する。
同館は1997(平成9)年に開館。いすみ市の中心的な公民館としてさまざまな催しを開いている。約850人収容できる文化ホールでは、週末に多くの催しが開催されているが、平日の稼働率が低く、「有効活用ができれば」と自主企画を検討。同市には映画館がないことから映画上映会を企画した。
同館職員の奥住和正さんは「映画を映画館で見ようと思うと、1時間ほどかけて市原市まで行かなければいけない。地域の人に映画を身近に感じ楽しんでもらえる機会を提供できたらと考え企画した」と振り返る。2024年4月に準備を開始。千葉市の映画館「京成ローザ」に相談したところ、担当者がいすみ市出身だった縁もあり、今年3月に初開催した。
奥住さんは「初めての開催だったので、どのくらいの人が来てくれるのか不安だったが、予想以上に多くの人が来てくれた。楽しんでくれた人のニーズの応えられるよう、本年度は開催回数を増やした」と話す。
今回の上映作品は「35年目のラブレター」。戦時中に生まれて十分な教育を受けることができず、文字の読み書きができない65歳の西畑保(笑福亭鶴瓶さん)と、いつも彼のそばにいる妻・皎子(原田知世さん)。2人は運命的な出会いを果たし結婚したが、保は読み書きができないことを彼女に打ち明けられずにいた。そんな最愛の妻にラブレターを書くため文字の勉強に奮闘する夫と、長年支え続けた妻の人生をつづった作品。
「感涙必須の心温まる感動の実話。評判の良い映画なので楽しんでもらえるのでは。次回8月は夏休み期間中なので、子どもたちにも楽しんでもらえるよう、ドラえもんの最新作の上映を予定している。多くの人に楽しんでもらえると今後の継続に向けて期待が持てる。ぜひ、会場に足を運び、大きな画面と迫力の音響で映画を楽しんでもらえたら」と来場を呼びかける。
上映開始は、10時、13時、15時30分。各回上映開始の20分~30分前に開場。料金は、一般、大学生・専門学校生=1,100円、60歳以上=1,000円、高校生以下=800円。チケットは当日9時から会場で販売する。