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長柄の古民家ギャラリーで「聖原司都子展」 廃ガラスから見える世界表現

アーティストの聖原さんと廃材のガラスを再構築したインスタレーション

アーティストの聖原さんと廃材のガラスを再構築したインスタレーション

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 長南町在住のアーティスト聖原司都子さんの廃材のガラスを再構築した展示「をちこちのまど」が現在、長柄町のギャラリー「夏庭」(長柄町榎本)で開催されている。

「夏庭」のギャラリーは、時間や天候により展示作品の趣が変化する

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 夏庭は、築160年を超える古民家をリノベーションしたカフェを併設したギャラリー。同ギャラリーオーナーで版画家の内田真理さんが、祖母が住んでいた古民家をリノベーションし、2020年にリニューアルオープン。定期的に現代美術を中心とした展示会を開いている。

 アーティストの聖原さんは2022年に長南町へ移住。県内の特別支援学校で講師を務めながら作品を制作し、アーティスト活動を行う。

 今回の展示作品は、長柄町に住む友人らから譲り受けた「廃材のガラス」との出合いから生まれた。聖原さんは「家具などで燃え残ったガラスが、灰が中に吹き込まれグレーになったり、草が付いて色が変わったりして、素材として面白いと思った」と振り返る。

 作品は、廃ガラスや廃鉄を組み合わせ、ビーズの粒でガラスとガラスの隙間を埋めたものを作品として再構築。ギャラリー内にインスタレーション作品として展示する。

 聖原さんは「千葉に引っ越していなければできなかった作品。都内のマンションに住んでいる時は、こうした素材を集めることはできなかったし、この作品を生み出す発想も生まれなかった。来場した人が『この空間ごと持ち帰りたい』と言ってくれたことがとてもうれしい」と話す。

 開館は金曜・土曜・日曜の11時~17時。7月27日まで。(7月22日は特別営業)

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