
いすみ鉄道と地元企業「アルファ」(いすみ市大原)で共同開発したスナック菓子「い鉄棒」が9月1日、発売された。
干物の製造のほか、食料品の卸・販売を手がけるアルファ。大原漁港そばに「海の直売所アルファ」を構え、干物のほか、さまざまな加工品や土産物なども販売している。代表の渡邉一洋さんは「いすみ鉄道はこの地域の魅力の一つ。以前から、いすみ鉄道を多くの人に知ってもらえるような商品を開発したいと考えていた」と話す。
昨年末ごろから合同会議を重ね、メーカーとの縁もあり棒状のスナック菓子を商品化することになった。いすみ鉄道の菰田さんは「棒状のスナック菓子を横にすると鉄道車両のようにも見える。パッケージは車両を中心にし、いすみ鉄道らしさを表したデザインにした」と話す。
味はチーズ味のみだが、デザインは黄色の車両と引退した「キハ52」車両の2種用意。「踏切のデザインもこだわった。通常『とまれみよ』と書かれているところを『たべてみよ』に変えた。デザインは社長のこだわり」とも。
渡邉さんは「大原漁港で毎週末に開催している『港の朝市』のビンゴ大会で景品として配ったが、一本ずつ配りやすく、興味を持って見てくれる人もいた。いすみ鉄道を知るきっかけになっているのでは。現在、千葉県内の道の駅や直売所などにも納品し販売を進めている。いすみ鉄道は現在も運休が続いているが、再開に向けて、買って、食べて応援してもらえたら」と期待を込める。
価格は26本入りで980円。海の直売所アルファ、いすみ鉄道大原駅売店、大多喜町観光本陣のほか、いすみ鉄道オンラインショップでも取り扱う。