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地域の漁業伝える冊子「いすみ漁業手帳」発行 地元漁師ならではの呼び名も

イラストも入れ子どもに分かりやすいよう工夫した

イラストも入れ子どもに分かりやすいよう工夫した

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 いすみ市の漁業についてまとめた冊子「いすみ漁業手帳」が9月25日に発行される。

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 同冊子は、いすみ市地域おこし協力隊の横山さんが企画、夷隅東部漁業共同組合が協力し制作した。横山さんは「いすみの漁業」をテーマに漁師の仕事を知る「大人の社会科見学」や、地域の漁業を楽しく学ぶカードゲームの開発など、さまざまな取り組みを行っている。

 横山さんは「いすみ市の漁業について調べていると、情報がまとまっている冊子がないことに気がついた。旬の魚についてまとめたものはあったが、魚の捕り方、水揚げから消費者に魚が届くまでの流れなど、漁業全般に関するものがない。学校などで地域の漁業について伝えていく中で、子どもにも分かりやすく情報を伝えられたらと思い企画した」と話す。

 冊子は全8ページ、フルカラー。近郊の海の様子や魚の種類、漁法や漁船についても紹介する。「漁師は、狙う魚によって漁法を変えている。刺し網漁、はえ縄漁、ひき網漁とさまざまだが、地元漁師は『まき刺し』『なわ』『引っ張り』など通称で呼んでいた。魚の水揚げ時期もいすみ近郊の情報をまとめるなど、地元ならではの情報を詰め込んだ」と横山さん。

 「今回、初めての発行だったので情報を整理するのが大変だった。載せられなかった情報もある。今後、さらにバージョンアップしていけたら」と意気込む。

 冊子は「大人の社会科見学」などの体験会や視察、学校の授業などでの配布を予定する。

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