120年に一度咲くといわれる黒竹の開花が11月15日、いすみ市内で確認された。
開花を発見したのは、夷隅小学校5年の鶴渕統仁君。同市内で「つるかめ農園」を営む鶴渕真一さんが、鉢で育てていた黒竹の様子がいつもと違うことに気付き、統仁くんに声をかけ写真を撮影。統仁君が調べたところ、開花していることが分かった。黒竹はイネ科のため花びらはなく「小穂」と呼ばれる小さな実と、そこから垂れるおしべが特徴。真一さんは「黒竹の花は稲穂に、とても良く似ている」と話す。
鉢の黒竹は自宅敷地の竹林から株分けしたもの。敷地内の黒竹を観察すると同じように開花していた。「元が同じ株の竹は、分けても同じタイミングで開花することが分かった」と統仁君。
統仁君は日々、カメラを持って生き物などいろいろな自然を撮影している。特に小さな生き物が好きで、見たことがない生き物がいると写真を撮り調べているという。「自然を観察し、調べる習慣が今回の発見につながったのでは」と真一さん。
統仁君は「珍しい開花を見られてうれしい。開花後、枯れてしまうといわれるが、その様子も観察したい」と話す。