千葉の南房総を走る「いすみ鉄道」沿線の菜の花が見頃を迎えている。
同鉄道・鳥塚亮社長就任と同時に設立された「いすみ鉄道応援団」は、同鉄道と同鉄道周辺に来る客をもてなすボランティア団体。メンバーは、国吉駅でのボランティアガイドや駅弁の販売、菜の花やひまわりなどを植える環境美化を中心に活動している。
沿線に広がる菜の花の種は毎年10月、同ボランティアメンバーや地元ボランティアによってまかれる。この時期は駅前の田んぼに水が張られた状態のため、駅・菜の花・列車が反射し美しい水鏡になるという。菜の花が咲いているエリアは約15キロで、沿線に咲き誇る菜の花とムーミン列車の黄色い車両の写真が撮れることでも知られる。
神奈川から撮影しに来たという20代の男性は「夜勤が終わってそのまま来た。片道4時間くらいかかるが、菜の花と列車の美しい写真が撮れたので来て良かった。いすみ鉄道は多世代が楽しめる場になっている。これからもずっと続いてほしい」と期待を寄せた。
同鉄道の1日フリー乗車券を活用して、写真を撮りながら列車で旅をするのも人気を集めている。その写真をSNSに投稿するのも楽しみの一つ。インスタグラムで「#いすみ鉄道」のハッシュタグが付いた投稿はこれまでに7000件を超えている。
併せて、同鉄道は撮影時のマナー向上について呼び掛けている。線路内への立ち入り、沿線の菜の花などの植栽箇所へ立ち入る行為や花を踏みつけるなどの行為は禁止している。
同鉄道1日フリー乗車券は、大人=1,000円、小人=500円。