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いすみ「田園の美術館」で大多喜・長生高校美術部の作品展 卒業生の作品も

館内には、50~100号サイズの油彩画作品が展示されている

館内には、50~100号サイズの油彩画作品が展示されている

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 千葉県立大多喜高校と長生高校の美術部合同作品展「いつもの放課後、美術室で」が9月14日、田園の美術館(いすみ市弥正、TEL 0470-86-3708)で始まった。

今回作品を展示した、大多喜・長生高校の美術部部員とOB

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 いすみ鉄道「国吉駅」から徒歩約10分の場所にある同施設。同施設で大多喜高校美術部は3回、長生高校美術部は1回作品展を開いているが、合同で開催するのは今回が初めて。両方の美術部で顧問を務めた稲邑嘉裕さんの発案で実現した。

 同展では日々の生活の場や身近な人たちをモチーフにした作品が並ぶ。大多喜の街並みやいすみの里山の景色などの作品もある。高校生ならではのみずみずしい感性とパワーで描いた50~100号の大作の油彩画作品73点を展示。在校生のほか、在学中に制作した卒業生の作品もある。

 22日には、現役生と卒業生が集まり交流の場が持たれた。稲邑さんは「他の部活動に比べると大会などを通して他校と交流する機会がないので、この作品展をきっかけに交流してもらえたら」と両校に声をかけたという。

 当日は、制作のきっかけ、工夫したところ、制作期間など、それぞれが自分の作品を通し交流する姿が見られた。自分の作品を多くの人に見てもらう機会がないまま卒業を迎えた部員もいたため、「このような機会ができてうれしい」との声も聞かれた。「当時の仲間と共に高校生だった自分が描いた作品を見ていると、その時の思い出が蘇る」と、久しぶりの再会を喜ぶ人もいた。

 「部員の中には美術系の大学に進学する生徒もいるが、ほとんどが別の進路に進む。あくまで『高校の部活動』だが、彼らは放課後、毎日のように美術室でキャンバスに向かい描いてきた。生徒たちが思いを持って向き合ってきた部活動。その集大成である作品を多くの人に見てもらえたら」と来場を呼びかける。

 開館時間は9時~16時30分。月曜休館(休日の場合は翌火曜休館)。入場館無料。12月22日まで。

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