御宿の布施小学校(御宿町上布施)で11月17日、地域の人を招待して行う「布施まつり2018」が開催された。
学区がいすみ市と御宿町にまたがる県内唯一の組合立学校の同校。同市と同町の町議会議員代表者による布施学校組合議会があり、布施学校組合教育委員会も設置されている。学校関係の予算も同市と同町で負担している。現在、全校児童は49人。
同校を支えている地域の人を招待して会食を開いたり、練習した歌や踊りを披露したりする同イベントは21回目。今年は「感謝の心・おもてなしの心」をテーマに開催し、同市と同町から約100人の参加があった。体育館内に設置された座席には、地域の参加者と生徒が混ざるように座った。
イベント当日は開会式後、「楽しく動いて『体』すっきり」をテーマに、インストラクターによるストレッチ講座が行われ、生徒と地域の人が一緒になって体を動かし、参加型のアクティビティーを楽しんだ。講座後は3つのグループに分かれての会食が行われたほか、午後は児童の発表として創作劇や合奏、「布施ソーラン」などが披露された。
同イベントの実行委員会が設置されてから今年で3年目。今回実行委員長を務めた生徒は「毎年布施まつりが開催できるのは地域の皆さんのおかげ。平成最後の布施まつりを心ゆくまで楽しんでください」とあいさつした。
実行委員会が置かれてからは、各学年で意見を出し合い、実行委員を中心にまとめて新しい内容にチャレンジしているという。今年は、新しく「みんなでクイズ&ゲーム」が行われた。「○×クイズ」「三択クイズ」では、同校にまつわるクイズを出して盛り上がった。「みんなでボール回し」は、グループに分かれて椅子に座ったままボールを音楽が鳴っている間ジグザグに回していき、音楽が止まったときにボールを持っていた人は自分の名前と好きなものについて発表するというもの。発表した人の中には62年前に同校を卒業したという人もいた。
PTA会長の小野寺昭彦さんは「3年前に実行委員会を立ち上げてから少しずつ新しいことをしている。布施小は地域の人たちに金銭的なことだけでなく、温かく見守ってもらうなどして支えてもらっている。このイベントは、お世話になっている地域の人たちにありがとうの気持ちを表すお祭り。『布施小っていいな』と思えるイベント」と話す。