勝浦の中心市街地にコーヒー専門店「SPAiCE COFFEE HOUSE(スパイス・コーヒー・ハウス)」(勝浦市勝浦)がオープンして3月1日で2カ月を迎える。オープンは12月29日。
店舗は、勝浦朝市で自転車を使ったコーヒーショップ「SPAiCE COFFEE」を営業していた紺野雄平さんが契約。
紺野さんのコーヒーショップ利用客で友人でもある20~30代の若者4人と開いた。元々は煎餅専門店だった店をセルフ・リノベーションし、店頭の「のれん」は前経営者から引き継いだ。
店舗面積は約10坪で、8席を用意。店内は、しっくい風の土壁、土間、木のカウンターに竹のベンチなど自然の風合いを生かして和の雰囲気を演出する。
紺野さんの同僚は、一般企業を経てキッチンカーのコーヒーショップを経営してきた山形県出身の黒沼悠さん、キャンプ場運営会社勤務時代に御宿町に移住し紺野さんとともにコーヒー豆の焙煎(ばいせん)所開設を手がけた齋藤俊さん、勝浦市出身で大学卒業後に同店に合流した鈴木里佳子さん、鈴木理朗さんの4人。
現在は、6~7種を取りそろえる自家焙煎豆販売や、コーヒー、エスプレッソ、カフェラテなどをテイクアウト主体で販売。同店には、地元の商店会店主や移住者の若者のほか外国人、近隣の国際武道大学に通う大学生も立ち寄るという。
「この店のテーマは『文化を紡ぐ』。移動販売を8年やってきたが、僕がいなくなってしまったら何も残らない。店なら誰かが引き継げる。この店がほかの業態になっても、店を訪れた人々のコミュニティーや箱として店は残る」と、固定店舗開設に懸ける意気込みを語る。
国際武道大学在学時に初めてコーヒーを提供し、8年前、「カフェを作って、人が集まる場を作りたい」と自転車でコーヒーショップを始めた紺野さん。
朝市やマルシェに出店し、人の縁を紡ぎ、9年目にして実店にこぎ着けた。開店前から続けてきた、「勝浦朝市」をはじめ、各種イベントにも継続して出店していくという。
営業時間は、8時~20時。