大原商店街にある衣料品店「せきとく」(いすみ市大原)が、12月24日に営業最終日を迎え、閉店コンサートが開催された。会場となった同店2階の「潮騒ホール」には地域の住民やダンス仲間など約40人が集まった。
ファイナルコンサートを企画した「あすなろギターアンサンブル 響」とダンス仲間
コンサートは、閉店の情報を聞いた社交ダンス仲間が企画。地域の文化貢献を目的として各地でコンサートを開いている「あすなろギターアンサンブル 響」が演奏した。
「宇宙戦艦ヤマト」「コンドルは飛んでゆく」など、世代を問わずなじみのある楽曲をギター、ハーモニカ、アコーディオンなどで演奏。最後は、ハンドベル演奏とともに会場にいる全員で「きよしこの夜」を合唱し終演した。
終演後、店主の関郁子さんが、会場に来ることができなかった母・洋子さんの手紙を代読し感謝を述べた。
同団体と親交の深かった関さんの父親である先代店主は、昨年11月に他界したが、「最後の日を一緒に迎えたい」と、会場に写真を飾った。
コンサートを主催した同団体の荘司たや子さんは「年末の忙しい中、『せきとく』を慕う方やダンス仲間が来場してくれてうれしかった。今までのお礼と先代の追悼コンサートが開催できて良かった」と振り返る。