いすみ市札森地区の桜並木のライトアップが3月23日、始まる。今年は新たに同市内万木地区でも同期間にライトアップが行われる。
街道は田んぼに隣接しているため、水面にライトアップされた桜を見ることができる(写真提供=いすみ市水産商工観光課)
札森地区の桜並木は、いすみ鉄道上総中川駅から徒歩10分ほどの場所にある全長約1キロの街道。35年ほど前に地元住民が沿道に桜の木を植え、長年手入れをしてきた。
立派な桜が咲くようになり、開花の時期になると地元の人も多く訪れていたことから、「より多くの人に楽しんでもらえたら」と8年前、同市も協力してライトアップを始めた。
「札森桜の会」が消毒や除草、清掃のほか沿道の菜の花の植栽、遊歩道の整備などを進め、周遊がしやすくなったこともあり年々来訪者が増えている。ライトアップの時期に合わせ田んぼに水を入れ、水鏡に映った桜を楽しんでもらう工夫も施す。多くの人が美しい景色を写真に収め、毎年SNSでも話題になる。
いすみ市水産商工課長の荘司義弘さんは「ライトアップの時間帯だけではなく、明るい時間に来る人も多い。最近では近隣市町村だけではなく都内から来る人も増えた」と、話す。
今年は、札森地区から車で10分ほどの場所にある万木地区でもライトアップを実施。「お城橋」付近の約300メートル、40本の桜をライトアップする。会場近くの万木城跡公園駐車場では、キッチンカーなどの出店も予定している。荘司さんは「万木地区では、飲食を提供する店が並ぶ。ぜひゆっくり過ごしながら、夜桜散策を楽しんでほしい」と呼びかける。
ライトアップは17時~20時30分。天候によって中止の場合あり。3月31日まで。
※桜の開花の遅れと主催者の都合により開催日が4月5日~4月14日に変更となりました。