いすみ市立大原中学校3年生の田中さくらさんが3月22日、千葉県体育・スポーツ功労者等式顕彰式で「優秀スポーツ選手」を受賞した。
大原総合グラウンドでは、中学生から大人まで日々練習に励んでいる
同顕彰式では、同県で地域スポーツの振興に貢献のあった個人・団体、2023年(令和5年)度の国内外の各種スポーツ競技会で優秀な成績を収めたスポーツ選手・団体を顕彰。個人での優秀スポーツ選手受賞者は139人いたが、ホッケーでの受賞は田中さん一人だった。
田中さんは、小学生の時にユニバーサルホッケーを体験したことをきっかけにホッケーに興味を持ち、同中学校入学と当時に入部した。
昨年9月に開催されたU15ジュニアユースホッケー日本代表選考に挑戦したところ、見事通過。11月にオーストラリアで開催された「WA HOCKEY GRYPHON CUP」に出場し、チーム優勝を果たした。
田中さんは「代表に選ばれてうれしかった。初めて会った人とチームを組み試合に出るのは大変だったが、試合前1週間、共に練習し過ごして行く中でコミュニーケーションが取れた。それぞれスキルを持った選手が全国から集まったので、一緒に試合ができてとても楽しかった」と振り返る。
同校では30年ほど前、経験者だった教師がホッケー部を創設。その後、積極的に活動し、現在では、中学生・高校生、OB・OGなど、世代を超えて共に練習に励んでいる。
一方、まだまだ知名度が低いスポーツのため、県内中学校で部活動があるのは大原中学校のみ。県立高校でも成東高校と大原高校の2校のみという。
田中さんは、4月からホッケーの強豪チームがある福井県の高校に進学する。「友達ができるか、寮生活はうまくできるかなど不安はあるが、とても楽しみ。頑張りたい」と意気込む。