暮らす・働く

地元大学生が発案「外房の未来デザイン会議」 元地域おこし協力隊員が協力

プロジェクトの発案者の三好さんと、元いすみ市地域おこし協力隊員の辻田さん

プロジェクトの発案者の三好さんと、元いすみ市地域おこし協力隊員の辻田さん

  • 0

  •  

 自分事目線で社会と向き合い積極的に社会の未来や自分の未来をデザインしようとする人材をつなぎ育てていくプロジェクト「外房の未来デザイン会議」が立ち上がり、5月26日、ユーチューブチャンネル「#いすみノコト」で初めて動画が公開された。

動画撮影の様子。当日は発表者だけではなく、地域の人も集まり発表に耳を傾けた(写真提供=外房の未来デザイン会議)

[広告]

 いすみ市在住の大学生三好末緒さんが「自分と同年代の人がどのようなことを思い、どのようなことをしているのかを互いに知ることができないものか」と考えたことをきっかけに発足した同プロジェクト。2021年に同市地域おこし協力隊員に着任し、動画やSNSを使い地域プロモーションを行ってきた辻田知則さんと千葉県建築士会夷隅支部が協力している。

 辻田さんは任期中、ユーチューブチャンネル「#いすみノコト」を開設し、動画を通し地域の魅力を発信してきた。「三好さんのアイデアを聞き、どのような形で進めていくのがいいかを考えた。イベントを開催するのでは、そこに参加した一定数の人にしか情報が届かない。動画を公開することで、より多くの幅広い年代の人に情報を届けることができるため、若者たちに取り組んでいることや伝えたいことなどを発表してもらい、それを撮影し、動画として配信することを考えた」と話す。

 今回公開した動画は3本。子どもたちに原体験の機会を提供することを目的に、同市内で自由研究のプログラムを開いている千葉大学大学院生の奥山登啓さん、多様な暮らしのあり方に興味を持ち、大学院で多地域居住に着目した交流意識と実態を調査する中で同市と縁ができ、現在、同市地域おこし協力隊員として活動するよこやまゆりなさんのほか、三好さんも地元で生まれ育ち東京・品川の大学まで通学していることや、大学での学び、これからやってみたいことなどを発表している。

 三好さんは「過疎の進む地域のため、若い世代の人との接点が少なく、出会いもない。動画を通して地域の若者が何を考え、どう動いているのかを、知るきっかけになれば。子どもたちにとっても、この動画がこれからの自分の未来を考える上で参考になれば」と期待を込める。

 「動画をきっかけに『自分も発表したい』という若い世代の人ともつながっていきたい。互いに刺激を受けながら活動できる仲間が増えれば」とも。

 辻田さんは「若者がこれからこの地域でやろうとしていることを多くの人に知ってもらい、皆で応援できる環境ができたら」と話す。

 今後は定期的に発表の機会を設け、随時、ユーチューブチャンネルで公開していくという。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース