チェコ共和国の首都プラハ市からの学生訪問団が6月22日に来日した。いすみ市にとってアメリカ・ダルース市に続き、今月2カ国目の学生訪問団の来訪となる。
訪問団は生徒18人、引率教員2人の計20人。今月30日までの滞在期間中、生徒たちは同市内の各ホームステイ先で過ごす。
来日したのはプラハ市内の私立学校「ギムナジウム・エボリューション」の生徒たち。学校関係者がいすみ市内在住のチェコ人パベル・ベドウナーシュさんと知り合いだったことから、パベルさんといすみ市国際交流協会が協力し合い、訪問団の受け入れが実現した。2018(平成30)年に初めて来訪し、今回で2回目となる。
23日には、大原公園(いすみ市大原)に集合し、パベルさんから「平和の鐘」の由来を聞き、歴史を学んだ後、パベルさんの用意した人形に言葉とイラストを描いて鐘の前に飾り、平和を願って鐘を突いた。生徒の一人、シテパン・ザホジクさんは「日本の文化や人々について学び、日本がどんなところか見てみたい。ここの人々はすごくフレンドリー」と話していた。
引率教員のマリエ・グラワナコボワさんは「新しい場所を見て文化を理解し、ホストファミリーでの滞在を通してどのように日本人が暮らしているのかを知ることは、全ての生徒にとって重要な経験になるのでは」と期待を込める。
滞在期間中、生徒たちは茶道や太巻きずし、組子作りなどの日本文化体験のほか、大原高校生徒との交流会、いすみ鉄道の乗車を通した地域交流プログラムも楽しむ予定。
パベルさんは「国際交流協会の行事を通して、いすみ市に住む普通の子どもたちが外国に対して自然に興味を持つようになったらうれしい。もっとたくさんのいすみ市民に参加してもらいたい」と活動への参加を呼びかける。