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県民の森で「大多喜マチルシェ」夏祭り 地域のにぎわいと女性活躍の場提供

主催の吉野さん。マルシェの企画だけではなく起業支援も行っている

主催の吉野さん。マルシェの企画だけではなく起業支援も行っている

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 「大多喜マチルシェ」の夏祭りが7月20日、大多喜県民の森(大多喜町大多喜)で開催される。

竹明かりワークショップでは竹灯籠作りに挑戦(写真提供=吉野絢香さん)

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 同イベント名は大多喜町とマルシェを合わせた造語で、コンセプトは「大多喜町で輝く女性のハッピーが見つかるマルシェ」。今回で8回目となる。

 主催する吉野絢香さんは大多喜町出身。高校卒業後都内の大学に進学し、そのまま都内で就職。人材派遣や秘書、美容化粧品メーカーなどの仕事を経て2017(平成29)年に独立した。商品の企画開発やコンサルティング、イベント運営などの業務で業績を順調に伸ばしていたが、コロナ禍で業務は停滞。先行きの見えない状況の中で時間を見つけては母親が実家で開業していたカフェを手伝いに帰省していたという。

 次第に地元の人口減少の現実に直面し、会社が5期を迎えたのをきっかけにUターン。人の集まる場、吉野さん自身を知ってもらう手段として「大多喜マチルシェ」を立ち上げた。ビジュアル含めコンセプトも女性視点を生かし企画したという。

 「こんなところでイベントやっても人が集まるわけがない」と言われたが、第1回で約300人を集客。その後回数を重ねるごとに増え、1000人を超える規模のイベントへと成長した。

 マルシェ開催を通して「どのように出店したらいいか分からない」という女性の支援も手がけるようになった。商品企画から、価格設定、販売方法まで相談に乗り、これまで、キャンドル、ケーキ、雑貨販売などの店が起業した。

 夏祭りの開催は今回で3回目。前回の来場者の8割は大多喜町と隣町のいすみ市からの参加だったという。吉野さんは「マチルシェの開催に合わせて帰省する人や同窓会のように楽しみにしている人もいてうれしい」と話す。

 今回のコンセプトは「女性が自身を演出できる夏祭り」。出店数は前回より増え45店。地元の同級生の協力で、会場で着付けとヘアメークがワンコインで体験できる企画も用意。竹明かりのワークショップも行うほか、イベントから生まれたマチルシェ音頭も披露する。

 吉野さんは「東京暮らしで孤独を感じていたところ、祖母からもらった指輪に自分は一人ではないと救われた。自分も人を助けたり、きっかけを与えられたりする存在でありたいし、そんなイベントにしていきたい」と意気込む。

 開催時間は16時~19時30分。入場無料。雨天決行。

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