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睦沢「房総オリーヴ」で収穫始まる 搾油しオリーブオイルとして販売

手摘みで収穫されたオリーブの実

手摘みで収穫されたオリーブの実

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 睦沢のオリーブ農園「房総オリーヴ」(睦沢町下之郷)で10月14日、オリーブの収穫が始まった。

収穫を手伝う「チバニアン兼業農学校」の生徒

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 同園は社長の金子健一さんが2017(平成29)年にオリーブ栽培を始め、現在、およそ5000本を管理している。毎年、搾油してオリーブオイルを出荷。地元睦沢町の道の駅「つどいの郷」で販売するほか、事前予約販売も行っている。

 収穫作業は手摘みで行う。そのため、当日は人手が必要になることから普段から援農を依頼している「チバニアン兼業農学校」の生徒およそ15人が駆けつけ手伝った。

 午前に収穫作業を行いおよそ200キロを収量。午後からは収穫したオリーブの実を搾油機にかけ、オリーブオイルを精製した。

 金子さんは「今日収穫した農地は6年生のオリーブの木。毎年収穫できる量が増えていてうれしい。今年は台風で倒木があったので苦労もあった。実の量に対して5%程度しかオイルにならないので一滴がとても貴重。毎年最初に搾油をするときはとても緊張する。搾油機の前で2時間じっとして、最初の一滴が出たでたときの感動は何なにものにも代えがたい」と話す。

 「普段の作業は農福連携も取り入れていて、障害を持った方と作業し地域活動にも関わっている。消費者に安心してもらうため農薬などは使わず用せず栽培している。苦労もあるが、安全なものを届けられれば」とも。

 収穫に参加した東京都在住の男性は「オリーブの実はとてもきれいで摘み取りやすかった。実はオリーブ栽培は千葉県の気候に適している事を知って感動した。自分でもオリーブ栽培をやってみたいと考えている」と話していた。

 金子さんは「今後は搾油で排出された絞りかすや、剪定(せんてい)時に出た枝を有効利用するなど、無駄なものが出ないようSDGsにも配慮しながら、商品開発に取り組んでいきたい」と意気込む。

 収穫は10月下旬まで続く。

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