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長南の玉崎神社で「しめ縄作り」 長老から若い世代へ伝統つなぐ

長老から若い世代へ引き継がれる「しめ縄作り」

長老から若い世代へ引き継がれる「しめ縄作り」

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 長南町にある玉崎神社(長南町豊原)のしめ縄作りが8月24日、西湖青年館(長南町豊原)で行われた。

約6メートルの長いしめ縄に「ごぼうじめ」を取り付ける

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 同神社では9月の秋祭りの前と年末の年2回、しめ縄作りが行われる。今回は、氏子やはやし連ら30~80代までの10人が参加し、鳥居や本殿に取り付けるしめ縄を約半日かけて作った。

 しめ縄作りに使う稲わらは、この集落で収穫された「粒すけ」の稲わら。刈り取り、脱穀した後、天日に干し、わらのはかま(支葉)を取る「わらすぐり」を事前に行う。当日の朝、しめ縄作りを指導する田邉暉雄さんの自宅では、わらを扱いやすくするため、たたいて柔らかくし、ぬらす準備が行われた。

 しめ縄作りが始まると、神事で使われる左綯(な)いの手ほどきを長老たちから受けながら、約6メートルの長いしめ縄を作り、最後にゴボウ締めを取り付けた。台風に備え、この日はしめ縄を鳥居や本殿には取り付けず、9月8日の秋祭りの前に取り付けることになった。

 町内では祭礼や正月など神社の行事が行われる前に、しめ縄作りが行われるところがほとんどだが、氏子の高齢化や人口減少に伴い、しめ縄作りを取りやめる集落も少なくない。

 同神社では数年前まで田邉さんが一人でしめ縄作りを行っていた時期が約20年間続いたが、数年前からはやし連が協力するようになり、長老から若い世代へ伝統が引き継がれている。

 氏子総代の大串清さんは「長老たちがつないできた技に敬意を感じる。若い人たちが協力してくれて張り合いが出る」と話す。

 田邉さんは「この神社は、一宮町の玉前神社の境外末社(けいがいまっしゃ)に当たる。何とか次の世代にしめ縄作りを継承していきたい」と期待を込める。

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