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いすみ鉄道の鳥塚亮社長が退任 「9年間の応援」に感謝

鳥塚社長

鳥塚社長

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 いすみ鉄道(大多喜町大多喜)の鳥塚亮社長が6月12日、退任した。

 同鉄道は千葉県房総半島の大原と上総中野間26.8キロを運行する第3セクター。鳥塚さんは同鉄道の社長に公募で選ばれ、9年間にわたって社長業を務めてきた。

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 同鉄道は1988年、国鉄・木原線を引き継いだが、赤字財政が続き、廃線が検討されるようになっていた。同鉄道を存続させるため2009年の公募社長に外資系航空会社を辞めて就任したのが鳥塚さんだった。

 鳥塚さんは、田園地帯の雰囲気に合わせた「ムーミン列車」、地元の農海産物を取り入れた「レストラン列車」などを企画。併せて、訓練費700万円を応募者自身が負担する運転士養成制度を導入し、運転士不足の課題にも取り組んだ。

 鳥塚さんは「いすみ鉄道の存続が決まり、廃止させないという公募社長に求められた役割は終わった。地域の人たちはニコニコして、いすみ鉄道が残ってくれて良かったと思ってくれていると思う」と話す。

 「一番心に残っている思い出は、700万円の訓練費を自己負担し、免許を取得すればいすみ鉄道の運転士になれる企画。訓練を受けて、免許を取得した人が現在いすみ鉄道で運転手をやっている」と笑顔を見せる。

 「これまで地域の人たちが沿線の草刈りや菜の花を育てる活動などをし、みんなでいすみ鉄道を守ってきた。9年間応援してきてくれて本当に感謝している。いすみ鉄道は大事にされるべき鉄道。職員たちは健康管理を含め本当に一生懸命やっているので引き続き応援してほしい」とも。

 今後については、「後任の社長は鉄道愛がある人にやってほしいと思う。なぜ鉄道がいいのかということを、鉄道愛がある人ならきちんと考え、やってくれるはず。いすみ鉄道はまず安全・正確を第一に運営している。その上で、お客さんにどうやったら喜んでいただけるのかを考えてもらえたら」と期待を寄せる。