水質、環境マネジメント、環境教育と情報、安全とサービスなどの4分野30項目にわたる基準を満たした海水浴場やビーチ、マリーナの国際認証「ブルーフラッグ」を勝浦の興津海水浴場が取得した。
ブルーフラッグは1985年、フランスで誕生した認証制度で毎年更新されるのが特徴。2022年11月現在、世界50カ国、5066カ所が取得している。
勝浦市が認証に向け動き出したのは2020年9月。勝浦市が申請元、観光協会が実働を担当して昨年申請。今年5月に2023年度の認証が決まった。
今後、夏に向け環境教育や勉強会なども企画する。認証を機にシビックプライドが醸成され、ビーチや周辺環境の整備など持続可能な発展を地域一丸となって行っていくことが期待されている。
興津海岸約400メートルのうち約200メートルが海水浴場。隣接する県立興津耕海浜公園には140台を超える駐車場や多目的トイレがあり砂浜にはスロープでアクセス可能。今年は7月15日~8月20日、海水浴場を開設予定。
勝浦市では海水浴場にブルーフラッグを掲げ、体験学習や環境セミナー、車いすが通れるビーチマットや仮設の多目的トイレ敷設なども計画している。
同認証は特にヨーロッパでの認知度が高いことから、「きれいで、安全で、誰もが楽しめる優しいビーチ」としてバカンスでの来訪や周辺地域における経済面の期待もかかる。