いすみ市内で暮らす外国人と市民の交流を目的とした「異文化交流イベント」が2月25日、大原文化センター(いすみ市大原)で開催された。
インドネシア人グループによる舞踊。神秘的な音楽と踊りが特徴的
主催は、いすみ市国際交流協会。当日は7カ国30人以上の外国人を含む約100人が参加した。
同協会では毎年、交流の場として日本文化の体験やフードパーティーなどを開いてきたが、コロナ禍を経て飲食を提供するイベントを縮小。今年は「音楽」をテーマに、各国の音楽を通した交流イベントを企画した。
イベントでは同市内の茶道会が茶道の点前を披露したほか、日本人発表の部では、同市内で活動するサークルが琴やウクレレの演奏、ソプラノとピアノによる歌唱を披露した。
外国人発表の部では、アメリカ人ALT教師(外国語指導助手)がソロバイオリンの演奏を行ったほか、インドネシア人グループによるケチャ(男声合唱)やフィリピン人グループによるダンスの披露が行われた。参加者と一緒にダンスを楽しむ一幕もあった。
参加したアメリカ人のピーター・ヘッツェルさんは「コロナがあって家で過ごす時間が多かったが、音楽や踊りの練習をしてきた人たちが、このような場で披露できることは素晴らしい」と話した。
同協会藍野彰一会長は「いろいろな国の人が自慢の芸能を披露し楽しかった。音楽を通しての交流は初の試みだったが、今後も市内在住の外国人と協力して地域での交流を進めていきたい」と話す。