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いすみ鉄道の引退車両「キハ28」に新たな価値を CFで協力呼びかけ

車両「キハ28-2346」の引退の日には、その姿を一目見ようと全国から多くの人が集った(写真提供=いすみ鉄道気動車保存会)

車両「キハ28-2346」の引退の日には、その姿を一目見ようと全国から多くの人が集った(写真提供=いすみ鉄道気動車保存会)

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 「いすみ鉄道気動車保存会」が現在、いすみ鉄道の観光列車として活躍し、2022年11月に引退した車両「キハ28-2346」の修繕を目的としたプロジェクトを立ち上げ、クラウドファンディングで協力を呼びかけている。

運行している同車両を見ることができる最後の日、線路沿線には多くの撮影者が見られた(写真提供=いすみ鉄道気動車保存会)

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 同車両は、1961(昭和36)年に登場し、全国各地で活躍した国鉄気動車の代表形式。2013(平成25)年にいすみ鉄道に譲渡され、観光急行列車やレストラン列車として活躍した。営業運転車両としては非常に貴重なため、多くの人が全国から一目見ようと訪れていたが、老朽化に伴い部品調達や整備の困難さが増し、整備期限が切れる際に定期運行を引退した。現在、いすみ鉄道国吉駅そばの専用線路に保存されている。

 同保存会代表の鈴木和之さんは「この車両をきっかけに多くの人が訪れていた。今までと同じように動かすことはできないが、まだまだ生かせる方法がある。このままにしておくのはもったいない」と、仲間と共にプロジェクトの立ち上げを決めたという。

 御宿町出身で子どもの頃から電車が好きだった鈴木さん。国吉駅での観光駅員ボランティア活動、案内係やイベントスタッフとして関わるなど、いすみ鉄道を応援してきた。同車両引退の日は大原駅でアテンドをしていたが、「引退を惜しむ声を多く聞いた。何とかして残してほしいという声もあった」という。

 今回の支援は、主に外板板金工事費と塗装工事費に充てる。鈴木さんは「きれいな国鉄急行形気動車色を取り戻し、いすみ鉄道や中房総地域のシンボルとして外観復活を成し遂げたい」と意欲を見せる。

 将来的には、見学や乗車体験のための専用ホームを昭和の国鉄プラットホーム風に改修したり、車両保存のための屋根を建設したりするなどして、観光施設としての「鉄道パーク」開設を目指したいという。

 鈴木さんは「最近では、家族で遠方から訪れいすみ鉄道に乗車する人も増えた。この車両をきっかけに鉄道利用促進と観光需要の掘り起こしにつなげたい。駅周辺がにぎやかになることで、地元の人も訪れるきっかけになれば」と協力を呼びかける。

 目標金額は1000万円。開始から1カ月がたった現在までに410万円が集まった。目標金額を達成した場合のみ集まった支援金を受け取ることができるオール・オア・ナッシング方式で行う。
 リターンには、定規やチケットホルダーなどのオリジナルグッズのほか、撮影会や運転体験などを用意する。

 支援は「READYFOR(レディフォー)」で3月31日23時まで受け付ける。

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