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いすみ・国吉中で保護者向け学校給食試食会 地元産の米・野菜使う

参加した保護者に給食を配膳する様子。今回は3年生の保護者を対象に実施

参加した保護者に給食を配膳する様子。今回は3年生の保護者を対象に実施

 いすみ市立国吉中学校(いすみ市国府台)で6月25日、保護者向け学校給食試食会が開かれた。

試食会の献立。ご飯用食器にはしゃもじを持った「いすみん」が描かれている

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 同市では2012(平成24)年ごろから自然との共生や生物多様性のまちづくりを進め、有機農業の普及に取り組む。2015(平成27)年に市内の学校給食で地元産有機米の使用を始め、2017(平成29)年に全量導入、翌年からニンジンやタマネギなど一部の野菜で地元農家が育てた野菜を使っている。

 松本聡校長は「以前から保護者の学校給食への関心が高く、何かできたらと考えていた。コミュニティースクールの取り組みを進めており、積極的に地域との交流を進めている。学校を訪れるきっかけとして、試食会ができたらと企画した」と話す。

 今回は、3年生の保護者を対象に試食会を実施。3年生の生徒は2クラス全41人で、16人の保護者が参加した。会場には生徒と同じ食器と食缶を用意し、教師やボランティアスタッフが協力し配膳を行った。

 献立は小松菜のマヨネーズあえ、チキン南蛮、ご飯と豚汁。豚汁のニンジン、大根、ジャガイモは市内の農家が育てた野菜を使った。食器には同市キャラクターの「いすみん」が描かれている。

 保護者は、懐かしそうに給食を食べながら交流を楽しみ、「おいしい」「おなかがいっぱいになった」などの声が聞こえた。現在、同市では小中学校の学校給食を無料で提供しており、「無料でこの給食が食べられるのはありがたい」という声もあった。

 試食会後は「家庭教育学級」を開催。全校生徒と保護者が参加し、学校給食センターの栄養教諭と学校給食用の野菜を育てる「ちまちファーム」の清水京子さんが講演を行った。給食センターでは市内の小中学校全12校、約1800食分を作る。栄養のバランスを考え、旬や地域の特産品なども加味し、献立づくりを進めているという。

 学校給食に野菜を提供している農家は7軒。清水さんは「生産者だけではなく、野菜の運搬を地元直売所『ごじゃ箱』が担うなど、多くの人の協力で取り組みが支えられている。学校給食の野菜を作りたいと移住して就農した人もいる。提供できる野菜は細かく規格が決まっており、全体収穫量の3分の1程度だが、いすみ市が中心となってブランド化を進め『いすみそだち』として販売もしている。農業を身近に感じながら給食を味わってもらえたら」と話した。

 松本校長は「給食という子どもたちにとって身近な話題は、家での会話のきっかけになるのでは。食と栄養について考える機会になれば」と期待を込める。

 今後、1、2年生の保護者向けの試食会も予定する。

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