マルシェを通して交流して手作りしょうゆの魅力を伝える「いい醤(じゃん)フェスタ」が6月21日、大多喜県民の森(大多喜町大多喜)で開催された。
会場では、それぞれのたるごとの「しょうゆの味比べ」も(写真提供=Yellow)
主催は、「かずさ手づくり醤油(しょうゆ)の会 『いい醤』」。同会では、上総地域を中心にしょうゆ造りに興味のある人たちが集まり、数人から十数人のグループに分かれ、1年かけて手作りしょうゆを造っている。現在、会員数は600人ほど。同イベントは、しょうゆ搾り師の山野邉暁さんが「会員同士がほかのグループのことを知らないことが多く、交流の場を設けられれば」と思ったことがきっかけ。2022年に初開催し今回で5回目。同会場では初開催。
当日は朝から雨が降る中で搬入作業が始まったが、昼頃には天候が回復。青空が広がり、来場者は芝生の広場で思い思いにイベントを楽しんだ。前日からの雨で会場の一部はぬかるんでいたが、はだしで楽しむ姿も見られた。
実行委員長のかっつぁんさんは「5回目となる今回は会場を大多喜県民の森に移し、美しい芝生の広場で開催した。発酵県・千葉として、しょうゆ作りを身近に感じてもらえるよう、しょうゆ搾り体験も企画した」と話す。
しょうゆ搾り体験には約15人が参加。山野邉さんは「参加者のしょうゆ作りへの関心が高く、多くの質問を頂いた。横浜から参加した方もいてうれしかった。ネットで情報を伝えることも大切だが、実際に顔を合わせ、見て、触れて、香りを感じ、味わう体験を共有できたことが何より楽しかった」と振り返る。
会場では、同会メンバーがそれぞれブースを設け、たるで育てたしょうゆを持ち寄り、来場者に試食を提供。とろみのあるものやしっかりした味わいのものなど、一つとして同じ味のない個性豊かな全17種類のしょうゆが並んだ。来場者はブースを巡りしょうゆの特徴や工夫を聞きながら味比べを楽しんだ。地元特産品、パン、クッキー、おにぎり、焼きそば、台湾料理、インドカレー、ポンポン菓子など手作りしょうゆを使った料理や加工品などを販売する店も並んだ。竹細工や竹の弓矢作りなどのワークショップのほか、陶芸作品などの販売も行った。
かっつあんさんは「天候が心配だったが、このイベントの目的の一つである会員同士の交流を和やかに行うことができた。来場者も楽しんでもらえたのでは。今後も手作りしょうゆをきっかけに、人と人がつながる交流の場として続けていけたら」と話す。