手作りしょうゆの交流会「いいじゃんフェスタ」が2月11日、大多喜ハーブガーデン（大多喜町小土呂）で開催される。主催は、かずさ手作り醤油（しょうゆ）の会「いい醤（じゃん）」。

　「みんなでおいしくて安心なしょうゆを手作りして楽しもう」と手作りしょうゆの会として、2016（平成26）年に発足した同会。外房地域を中心に現在、460人近くの会員がいる。

　同会では、数人から十数人の「樽（たる）グループ」に分かれ、1年かけてしょうゆを造る。1たるで約54リットル（30升）造ることができ、できたしょうゆをグループ内で分け合っている。

　同イベントのきっかけは、2021年ごろのメンバーとの会話から。しょうゆ搾り師の山野邊暁さんは、しょうゆ造りの最後の工程「しょうゆ搾り」のため各グループを訪問していたが、それぞれのグループ同士、共通の知人や知り合いが多いのに横のつながりがなかったことに気づき、「皆で集まれる場があってもいいのでは」と考えた。

　会員の中には、飲食店を経営するなど商売をしている人も多かったため、「皆で集まってマルシェをしたら面白いのでは」との意見も出た。参加者同士が交流でき、それぞれのしょうゆも楽しめる場として2022年、第1回を開催。今回で3回目となる。

　当日は、しょうゆ搾りの実演やしょうゆ用こうじの展示販売のほか、それぞれのグループで造った手作りしょうゆの味比べもできる。出店者は全員、同会に参加している人で、自分で作ったしょうゆを使った弁当や加工品などを販売する。

　実行委員長の坂本勝彦さんは「手作りしょうゆを通して、出会いが広がれば」と、参加を呼びかける。

　開催時間は10時～15時。入場無料。雨天決行。