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移住者が自費出版「いすみと周辺ガイドブック」 住人視点で街の魅力発信

著者の中沢かおりさん。「完成お披露目会が開催できてうれしい」と話す

著者の中沢かおりさん。「完成お披露目会が開催できてうれしい」と話す

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 いすみ市と周辺の魅力的な場所や移住者のインタビューをまとめた「田舎の歩き方・暮らし方#1 千葉県いすみと周辺ガイドブック2024」が4月23日、発売された。

お披露目会には、市内外から取材先や制作に関わった人など20人ほどが参加した

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 発売に伴い完成お披露目会が20日、「LIVInG HAPPILY(リビングハピリー)」(いすみ市中原)で開催された。

 著者は、5年前に同市に移住した建築士の中沢かおりさん。自身が実際に住んで体感した魅力や、さまざまな人との出会いから「住んでいるからこそ分かる地域の魅力を一冊の本にまとめて発信したい」と考えたという。

 まずは、自分の作りたいガイドブックの見本を自作し、周囲に見てもらった。少しずつ協力者が集まり、情報を共有しつつ制作を進め、構想から約2年かけて完成した。

 ガイドブックでは「都会にないものがここにある」という視点から、飲食店や宿泊施設、お薦めの立ち寄りスポットなど約120カ所を紹介している。

 左開きからは店舗などを紹介、右開きからは移住時期、年齢、職業、出身地の異なる8人のインタビューを掲載している。「住んでいて心地の良い田舎を伝えられたら」と中沢さんは話す。

 お披露目会には20人ほどが集まった。睦沢町に住む30代女性は「元々あるものと、移住者が作ったものと両方の中から魅力的な場所が紹介されていて見応えがあった。私もかおりさんと同じく子育て中ということもあり、子育て世代にも見やすい内容だと思う」と話す。

 中沢さんは「住んでいて心地良く楽しい田舎は、遊びに行っても楽しいはず。日本には情報が出てこないだけで、そうした面白い田舎がもっとあると感じている。この本は住んでいるからこそ作れた。今回、タイトルに#1と入れたのは、#2はまた別の田舎に住む誰かが出してくれたらという思いがあってのこと。そのため、今回の出版に伴った経費や資料などのオープンソース化も図っていきたい」と話す。

 仕様はA5サイズ、160ページ。価格は1,500円。同市内の「いすみや」「Broom香房」「星空の小さな図書館」、ほか、長生村の「HANAP」で扱う。今後、販売店を拡大していく予定。

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